インアウト・スプレッド
オプションのインアウト・スプレッドとは、
同銘柄(市場)同限月のコールまたはプットのITM(イン・ザ・マネー)と
OTM(アウト・オブ・ザ・マネー)のスプレッド取引のことを言います。
そして、インアウト・スプレッドでは、
必ずITMを買い、OTMを売ります。
インアウト・スプレッドの特長は「OTMの売り」
にありまして、相場の方向性に賭ける戦略でもあります。
この場合は、最も大きな利益が期待できるのは、
デルタが最も高いITMのオプション買いとなります。
しかしながら、
ITMのオプションはコスト(プレミアム)が高い」という
特長がありますので、同時にOTMを新規売りすることで
コストを低く抑えているのです。
それと、また、ボラティリティの違いによる
プレミアムの「割高・割安」とタイムディケイによる
「優位性」が、インアウト・スプレッドにあります。
ITMオプションのプレミアムは適正(理論)価格に近いのに対し
て、OTMオプションはそれより割高である場合が多いといえます。
それは、OTMオプションは時間価値のみですが、
ITMオプションの時間価値は少ないために、
株価の変動が小さい場合は、タイムディケイにより
OTMのプレミアムはITMに比べて大きく減少します。
つまり、
『割高』を売り、「割安」を買うという
理にかなった戦略といえましょう。。
●どういう条件のときに仕掛けるのか?
★原市場(株価)が上昇すると予測
→ITMのコールを買い、OTMのコールを売る
★原市場(株価)が下落すると予測
→ITMのプットを買い、OTMのプットを売る