オプションとは?
オプションとは、
株価指数や債券、通貨、商品など、(オプションの価値を決める)
価格変動を伴う源の市場の
「原資産」を、
「あらかじめ決められた価格で、決められた数量を、
あらかじめ決められた期間までに買う権利、もしくは売る権利」
のことです。
つまり、
オプション自体は、モノでも株式のような有価証券でもありません。
一種の「権利証」であります。
あらかじめ決められた価格のことを権利行使価格または、
ストライク・プライスと言います。
あらかじめ決められた期間のことを限月と言います。
決められた数量とは、取引所が決めた取引単位を指しまして、
米国株式であれば1枚=1 0 0株、
NY原油であれば1枚=1000バレルとなります。
オプション売買とは?
オプション売買とは、
買う権利 (コール・オプションまたは、コール)
と
売る権利 (プット・オプション、または、プット)
の2つ権利の売買を行うことを言います。
権利の売買を行うとは、どういうことでしょうか?
バナナを例に説明しましょう。
あなたの目の前に、時価100円のバナナがあるとします。
オプション市場では、
「○○円で買う権利」「○○円で売る権利」を売買するので、
当然、このバナナを
「70円で買う権利」もあれば、「130円で買う権利」もあります。
それだけではなくて、
「60円で売る権利」「140円で売る権利」
「150円で買う権利」「120円で売る権利」
「70円で買う権利」 「70円で売る権利」というように、
多数の権利がオプション市場には存在しています。
オプションの売買では、
「権利」の買い手はあくまでも権利を「所有」しているだけでありまして、
それを行使するかどうかは買い手の選択に委ねられています。
一般的に、買い手が権利を行使するときには、日経225オプション
のように、自動権利行使となります、オプション満期日において、
ITM(イン・ザ・マネー)のオプションが自動的に権利行使されるのを
除きまして買い手側に合理的な理由が、有ります。
この合理的な理由につきまして、先ほどのバナナの例で、
具体的に説明していきたいと思います。
例えば、あなたが、時価100円のフィリピン産の
バナナを「150円で買う権利」を買ったとしましょう。
あなたが、買ったバナナの輸入時に、船が台風で沈没したのを理由に
当初、時価100円であった、
バナナの値段が160円に値上がりしたとします。
このときに「バナナを150円で買う権利」を行使すれば、
あなたは時価100円のバナナを150円で買うことができます。
つまり、160円のものを150円で買えるのです。
しかし、
バナナの値段が130円までの値上がりで止まったとしましょう。
(あなたの150円で買う権利の150円以上にならなかった場合)
実際のオプション市場では、
プレミアムが、関わってくるためもう少し複雑になりますが、
こういうときには、バナナを150円で買う権利」を行使しても意味がありません。
時価130円のバナナを
わざわざ150円円出しで買うことになるからです。
このことが、「買い手が権利を行使する」ときには、
「買い手側に合理的な理由がある」ということになります。
一方、「権利」の売り手は、コールの売り手で
あれば売る義務を、プットの売り手であれば買う義務を負います。
買い手に権利を行使されますと
「原資産を、あらかじめ決められた価格で、決められた数量を売
る義務、あるいは買う義務」が現れるのです。
オプション売買の表記
オプション売買の表記についてですが、
一般的に、2000円のものを買う権利の場合は2000コール、
1000円のものを買う権利の場合は1000コール、
2000円のものを売る権利の場合は1000プット、
1000円のものを売る権利の場合は1000プットと表されます。