オプションの「ガンマ(γ)」
ガンマ(γ)とは、原市場(日経225など)の動きに対するプレミアムの
変化率であります、デルタ(δ)の変化の大きさを表しています。
そのことは、ガンマ(γ)は原市場(日経225など)の変動に伴う
リスクの大きさを表すともいえます。
ですから、ガンマ(γ)の数字が大きいほどリスクが高くなりまする。
例えば、ある株式のコールを10枚売り建てたとする。
このときコール(1枚)のデルタ(δ)は40(%)であったとします。
デルタ(δ)はトータルで40(%)×10(枚)=400(%)。
ここで、デルタ(δ)1 0 0(%)のオプションリスクは、現市場での
リスクに置き換えると、株式1 0 0株ぶんに当たると仮定します。
(このリスクは原市場によって枚数が異なります)
1単位[枚]=1 0 0株の動きを表すので、
デルタ(δ)400(%)は原市場で同株式を400株ショート(空売り)
している状態と同じリスクを取っている状態になります。
コールの売り は、原市場(株価)の価格が上昇すると損失になります。
ここで、上記の例において、ガンマ(γ)を5としたとき、株が1ドル
上昇するごとに上記コールはどれだけのリスクを伴うのでしょうか?
そして、「ガンマ(γ)5とは何を意味するのでしょうか?」
ガンマ(γ)5とは、 「株価が1ドル上昇するごとにコールのデルタ(δ)が
5(%)増加することを意味します」
コール10枚ではトータルのデルタ(δ)は50(%)上昇します。
さらに、株価が10ドル上昇したらどうでしょうか?
1枚につきデルタ(δ)は50(%)となり、10枚では500(%)となり、
当初のデルタ(δ)のトータル400(%)と合わせて、デルタ(δ)は
トータルで900(%)になります。
これは、900株をショート(空売り)しているのと同様のリスクへと
拡大した、ということになるのですが、もっと噛み砕きますと。
当初、株式400株をショート(空売り)しているのと
同様のリスクを持っていたものが、株価が10ドル上昇したことにより、
900株をショート(空売り)へとリスクが増えたことになります。
このように、
ガンマ(γ)は原市場が変動することに伴うリスクの大きさを示しているのです。
公式であらわしますと、
ガンマ=デルタ値の変化幅÷原資産価格の変化額
となります。